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ジャパンフラワーセレクション 過去の年間各賞

ジャパンフラワーセレクション2009-2010 花壇・コンテナ苗等部門

今年の冬春のJFS推奨品種が決定しました


1.概  要


 全国規模の花き新品種コンテスト「ジャパンフラワーセレクション2009-2010」の花壇苗部門・コンテナ苗等部門では、冬から春にかけて花壇やコンテナ等で楽しむことができる品種を選定する審査会を実施し、花壇苗部門2品種、コンテナ苗等部門6品種が推奨品種として選定されました。

 なお、審査に当たっては、審査用花壇(浜名湖ガーデンパーク:静岡県浜松市)で栽培試験が行われました。早いもので昨年11月から植え付けがされ、定期的な記録と観察会の結果をもとに2度の審査会を実施しました。

 選定された品種は、認定登録を行うことにより花の業界が推奨する品種として「JFS受賞マーク」を表示して販売されることとなります。また、年末の中央審査委員会で年間を通じて決定する「フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)」「ベスト・フラワー(優秀賞)」「特別賞」の対象品種としてノミネートされます。

≪JFS2009-2010 冬春の推奨品種≫

【花壇苗部門】

区分 品目名 品種名 出品者
花壇 ビオラ ラ・ビオラ軽井沢 ウルトラマリン 株式会社ハルディン
花壇 ビオラ こんもりビオラ 「スノーホワイト」 サントリーフラワーズ株式会社

【コンテナ苗等部門】
区分 品目名 品種名 出品者
コンテナ ビオラ こんもりビオラ 「スノーホワイト」 サントリーフラワーズ株式会社
コンテナ パンジー フリル咲パンジー ムーランルージュ 有限会社石井フラワーガーデン
コンテナ プリムラ アラカルト イエロー 株式会社サカタのタネ
コンテナ プリムラ アラカルト パープル 株式会社サカタのタネ
コンテナ プリムラ アラカルト ミルクセーキ (※) 株式会社サカタのタネ
コンテナ プリムラ アラカルト ホワイト 株式会社サカタのタネ
(※)品種名変更 「アラカルト プリムローズ」 → 「アラカルト ミルクセーキ」


2.審査結果の概要

(1)冬春の栽培試験及び審査会の実施概要

■栽培試験の概要

 植え付け:11月~12月上旬頃(搬入後随時)

 栽培記録:植え付け日から14日ごと

 観察会:12月、1月、2月、4月(観察員は3名)

 実施場所:ジャパンフラワーセレクション審査用花壇

 (浜名湖ガーデンパーク:静岡県浜松市)


■審査会の概要

日時:(第1回)2009年3月17日(火)13:40~17:00

    (第2回)2009年5月22日(金)  〃

場所:浜名湖ガーデンパーク(静岡県浜松市)

(現地審査)ジャパンフラワーセレクション審査用花壇

(全体協議)体験学習館2F 会議室


【栽培試験等実施概要】




■審査委員

国内の花き業界を代表する学識者、園芸商、花の市場関係者、ガーデンデザイナーなどが、公正な視点で専門的に審査を行ないました。

大川 清  静岡大学 名誉教授  <審査委員長>
安藤 正彦  (有)長良園芸 会長
岩井 弘則  元(財)浜松市フラワー・パーク公社 園長
齋藤  彰  (株)するが花き卸売市場 取締役 
玉崎 弘志  ジャパンガーデンデザイナーズ協会(JAG) 会長
三輪  智  元静岡県農業試験場 場長



(2)審査委員長講評の概要

 花壇・コンテナ苗等部門冬春審査会では、3月17日と5月22日に審査会を実施し、現物確認をするとともに、定期的に記載された栽培記録と、毎月開催される観察会の結果等を参考としながら花壇苗部門2品種、コンテナ苗等部門6品種をJFSの推奨品種として選定した。

 ビオラ『ラ・ビオラ軽井沢 ウルトラマリン』 (花壇苗部門)

上弁の青紫色の花色が、唇弁にかけて赤紫色に変化する微妙な色彩の花色が特徴のビオラ。花壇で実際に見ると発色が良いため、より一層きれいな花色が非常によく目立つ。また、栄養系であるため、揃いが非常に良かった。花殻も目立たず、メンテナンスの省力化が可能で、このことは、デザインの幅を広げることに繋がる。


(→審査会では、揃いの良さと発色の良い花色が特に評価された。)



 ビオラ『こんもりビオラ「スノーホワイト」』 (花壇苗・コンテナ苗等両部門)

 本当に気持ちの良い白色の花色で、長くコンスタントに良く咲いた。横に広がり、花は次から次に咲く。ペチュニア「さくらさくら」を思い起こさせる。「こんもり」という表現を通り越して「びっしり」と言っても良いほど花付きが良い。花壇植えでも、コンテナ植えでも高いパフォーマンスを発揮した。実用性が高く、消費者にも安心して勧められる品種である。


(→審査会では、きれいな花色と抜群のパフォーマンスが評価された。)



 パンジー『フリル咲パンジー ムーランルージュ』 (コンテナ苗等部門)

 波状の大きいフリル咲きの花型とパステル系を中心とする混合色の花色が特徴の個性ある品種である。華やかさは見事で、同品種は栽培初期から安定した花つきで、極寒期でも花数が減少することはなかった。コンテナ等での植栽でその特性はより一層生かされるであろう。


(→審査会では安定した花つきと、華やかな特徴ある花型が評価された。)



 プリムラ『アラカルト イエロー』、『アラカルト パープル』、『アラカルト ミルクセーキ』、『アラカルト ホワイト』 (コンテナ苗等部門)

 通常流通している“プリムラ”とは一線を画し、高さがあり、自然体な印象と2段咲きになる花姿は、今までにない新しいプリムラの誕生として評価できる。
 また、花1つ1つの観賞期間が長いため、流通業者にとっても実用性がある。また、香りがとてもよかった。これは、消費者は香りについて我々が感じている以上に敏感で、ニーズが高いということもあり、香りのあるプリムラがでてきたということは非常に意義深い。なお、特に香りの強い品種は『アラカルト イエロー』であった。


<上写真左より、『アラカルト イエロー』、『アラカルト パープル』、『アラカルト ミルクセーキ』、『アラカルト ホワイト』>
(→審査会では、新しいプリムラの誕生として評価された。)



ガーデンデザイン等の観点からの評価

 一方で、ガーデンデザインでの活用という観点からすると、生育の仕方や草姿の雰囲気によって、別の評価もされる。近年では一般的にガーデンデザインでは、従来までの洋風か和風という分け方でなく、「整形風」か「自然風」という分け方がされており、この観点から評価をすると以下のことが言える。

●「整形風」ガーデンにぴったりの『こんもりビオラ「スノーホワイト」』

 「整形風」ガーデンでは、完璧さが求められ、生育過程でも乱れないきちっとした草姿が求められる。今回選定された、『こんもりビオラ「スノーホワイト」』は、その「整形風」ガーデンにぴったりの品種で、栽培期間を通して、形が乱れることもなく、花もコンスタントに咲き続けた。また、白色という花色の花は一般的には花殻が目立つものであるが、同品種の花殻は全く目立たず、メンテナンスフリーでコンスタントにきれいな状態を保っていた。メンテナンスのしやすさの点でも優位性が高い。


●「自然風」ガーデンに使いたいプリムラ アラカルトの4品種

 次に「自然風」のガーデンは、自然な風景を作り上げるデザインのことで、ここでは、あまり主張しすぎない自然的な雰囲気が求められる。今回選定された、プリムラ『アラカルト イエロー』、『アラカルト パープル』、『アラカルト ミルクセーキ』、『アラカルト ホワイト』の4品種は、高さのあるナチュラルなイメージを感じさせるプリムラで、風景を作る自然風ガーデンや、コンテナ等で用いるとその品種特性が一層生かされるであろう。


●デザインのポイントとなる存在感ある『ラ・ビオラ軽井沢 ウルトラマリン』・『フリル咲パンジー ムーランルージュ』

 また、ガーデンデザインのスタイルを問わず、ビオラ『ラ・ビオラ軽井沢 ウルトラマリン』の発色性ある花色と、パンジー『フリル咲パンジー ムーランルージュ』の個性的で華やかな雰囲気は、花数以上に存在感を感じさせ、花の庭やコンテナ等でデザインのポイントとなる品種として、幅広い活用が期待される。


(→次回は夏秋の推奨品種を10月下旬頃の発表を予定しています。【出品者募集中!】)


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ジャパンフラワーセレクション実行協議会 事務局 〒104-0003
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